風の丘 高松市にある LIT  は爽やかな風を運ぶ それは障がい者が町中で生活するということ

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0808 7月1日から1ヶ月が経過しました

四方山話①

新しい環境に適応するということ

2023年11月にLITのさきがけが始まりました。2ヶ月間の在宅で起きたことは、多飲水でした。多飲水を止めようとすれば、全ての水道の栓を止めることになります。ましてB型を想定して作られた建物は、工夫のしようがなく、とにかく一日一日をしのいでいく以外にありませんでした。ただ、ウオーターサーバーを置くことで、「水を飲むのはウオーターサーバー」にこだわってもらうことで、おそらくやっていけるだろうと見通しを持っていました。1ヶ月後にウオーターサーバーを導入し、徐々に激しい水飲みは落ち着いていきました。

ところが、LITがオープンして間もなく同じ問題が起きました。LITの建物は、一軒家です、仕切りがあるのですが、今度は十分目が届かなくなりました。その間に、また水飲みが始まりました。ただし今回は手段が伴っていたので(自分の水筒の蓋カップを使用して飲む)対応は難しくありません。家族にお願いして、水筒を変えてもらいました。水筒を変えること自体に抵抗を見せるかと思ったのですが、それはありませんでした。こうして今は、LITに着いたら、まず自分の水筒のお茶を飲み、紙コップで4杯水を飲み、終了し、あとは休憩時間だけ水飲みをする。こうして落ち着いております。なぜ紙コップを使うのか、終わりを理解してもらう必要があります。紙コップで飲んだら、その紙コップを潰して捨てる。これで終わりを理解します。

もう1人は、送迎の車の中で他者の水筒のお茶を飲んでしまうことです。7月1日に車が間に合わなかったので代車が来たのですが、セダンだったのでトランクがありました。カバンは、トランクに入れて乗車する。これで問題はありませんでした。ところが、7月31日に注文していた送迎車が来ましたが、ワゴン車でありトランクがありません。カバンが見えるところにあったら間違いなくお茶を飲むだろうと思っていましたから、期待を裏切ることはありませんでした。予定していたので車の最後尾にトランクの代わりを作り設定しました。1日目は、設置が甘かったのでしっかりとカバンの中のお茶を飲みました。この日は自分のお茶だったのですが、他者のお茶を飲んだら車の中でとんでも無いことになります。2日目は、設置を少し頑丈にしましたがダメでした。3日目は、土曜開所日で特に仕事がなかったこともあり、本人にも手伝ってもらって、頑丈に作りました。そして、本人はお茶を飲む素振りも見せませんでした。

ASD支援のポイントの一つは、本人が分かるように工夫することだと思います。(その工夫の仕方に太田ステージは役に立ちます)後者の本人は、前の施設にいた時は腰にベルトを巻かれ、そのベルトに紐をつけ、移動するときは職員がその紐を持っていました。これなど人権の問題だと思いますが、施設長の命令でやっていたようです。何も工夫することなく、行動を抑制するだけの誤ったASD支援、この施設だけの問題では無いでしょう。この本人は、スーパーに行っても職員が行動をただ抑制することはありません。本人には、買い物のカートを押してもらいます。職員が一緒に歩きますが、望ましい行動を身につけてもらうこと、もっとポジティブにASD支援が行われることを望みます。

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