強制退所からのその後
入所施設を利用していたのではなく、入所施設に住所を持ち住んでいた人たち
2023年9月に起こった強制退所
入所施設は個人の生活の場ですから、施設を利用していた多くの人は住所を入所施設に移しました。そこに個人の現住所がある、それにも関わらずその住所を奪うことは許されることでしょうか。
職員が足りないから強制退所に踏み切った、苦渋の決断であった、安全の為にやむを得なかった、そう説明しています。それが、特定の施設利用者に向けられていたのは事実です。1ヶ月という、何もできない時間、法律では入所施設を廃業する場合3ヶ月前に決め、行き先を全て決めることとされています。
強制退所に対する怒りを家族は抱えていました。しかし、家族は本人と一緒に暮らすことができても、本人の活動の場、生活の場を作ることはできません。そこで、障がい者の人生を支援するで記述しましたように、高松市林町にルシエルがオープンしました。建物を提供してくれた社会福祉法人には感謝しかありません。
入所施設の運営者は、強制退所をすることで一時的に施設利用者を減らし、職員を増やしていくものと思っておりました。ところが、職員は増えない、来ては辞めていくの繰り返し、職員の大量退職の理由が職員が続けていくことのできない理由なのです。