24)対人関係について
24)対人関係、言い換えると人と人との距離
ASDの診断のある人たちは、対人関係の距離の取り方に難しさがあります。対人関係と言っても、すぐにその状態像を示す言葉を考えることのできる人は少ないと思います。何となく、対人関係というと信頼関係ができるようなことをイメージするのではないでしょうか。でも事は、そんなに簡単ではないと思います。ここまで書いてくると重複する内容があること御了解ください。ウイングの対人関係の分類には、受容群、孤立群、積極奇異群、適応群があることは書いたかと思います。そしてASDの場合、孤立群が多いかと言うと、受動群が多く、積極奇異群は太田ステージⅢ−2以上にあること、つまり発達と密接な関わりがあることです。
ですが、人間としての信頼関係は基本として、対人関係の距離の置き方に難しがあります。知的障がい(この先書くことがあるとすれば、IDと書きます)の方々は、人にべったりのことが多くあります。長年ASDの方々と関わっていると、このべったりに自分は困ってしまいます。そしてこのべったりをきちんと整理してあげないと、思いがけないことが起きることもあります。決して、対人的な距離が近いことが、いいことではないと思います。IDそしてASDの方々は、無限の孤独を抱えた人たちだと思います。支援者と言われる自分達は、生涯一人ひとりの人生に責任を持つことはできません。ということは、個人的に密な関係になることは必要なこともあるかもしれませんが、それはほんのいっときのことにすぎません。彼らも、多くの人と関わりながら、生涯生きていくからです。支援者とは、親でもない、家族でもない、個人的に信頼関係を築いて行っていい立場でもない、こういう自分の立ち位置を踏まえて支援することが必要なのではないかと、考えています。
